ライブ好きのアリさんの2021年ラストを飾るライブが桑田佳祐さんの2021全国アリーナコンサート愛知公演でした。
コロナの影響で全てのアーティストが色々な困難や問題を抱えた2021年のライブ活動でした。
アリさんは2021年、松山千春さんとさだまさしさんのホールライブに参加しました。


アリさんは桑田さんのライブは5-6回、サザンのライブは10回前後は参加しています。
12月に参加した桑田佳祐さんのライブは色々な意味で心の芯まで響くライブになりました。
桑田さんのライブを少し変わった視点でレビューします。そして過去の印象的だったアリーナツアーを紹介します。
歓声なしの超満員のアリーナツアー

2021年のツアーは9月18日の宮城公演を皮切りに12月31日の横浜アリーナまでの全10か所20公演のツアーです。
12/4、5の愛知名古屋公演がツアーで初めての100%収容公演となりました。
愛知公演まではコロナの感染防止のため収容人員を規制しての公演でした。
愛知公演は急遽100%収容が決まったため、公演数日前まで抽選に漏れた人へのチケット販売を行っていた様子がTwitterで伝わってきました。
過去の同会場のライブ経験や公式ホームページから10,000人前後の観客だったと思います。
もちろんスタンド席からアリーナ席まで空き席なしの超満員でした。
今までのどのアリーナツアーとは全く違う感動がありました!
生の歓声が一切ありません、約1万人の拍手、手拍子のみです。
スタンディングは許可されていましたが、過去の桑田さんのライブの観客の熱量とは異質の雰囲気とホール全体を包む独特の空気を凄く感じました。
桑田さんの歌詞の一言一句がハッキリ聞き取れるし、バンドメンバーの音が楽器の種類も含めてハッキリ聞き分けることができたのも過去のライブとは全く違う感動に繋がりました。
他のアーティストのライブを合わせれば150回以上のライブに行きましたが、今回の雰囲気は初体験でした。
中々文字では伝えきれません、その位良かったです。
桑田さんは「ありがとう」と100回くらい言ったと思う

ステージトークで桑田さんは今年で65歳「高齢者」と言って観客を笑わせていました。
65歳で1会場2日連続、1公演25曲以上のライブを全国ツアーで開催するのは体力的にもハードだと思います。
そんな「高齢者」の桑田さんのここ数年のライブで耳につく言葉が「ありがとう」「みんな、ありがとね」です。
基本は観客に対しての感謝の気持ちだと思います。
でも、20代でサザンオールスターズとして鮮烈デビューを果たして以降、40年以上も日本のトップクラスをずっと過ごしてきたアーティストが発する
「ありがとう」
と言うセリフは観客のこちらが「どういたしまして、こちらこそありがとう」と言いたいくらいです。
しかもステージのスタートから途中も最後までずっと言い続けます。
何度も何度も
少し表現を変えたり、照れみたいな表情もあります。
数えてはいませんが、100回といっても決して大袈裟でないくらいの回数を言い続けました。
何だか恐縮してしまいます。
65歳の大スターに100回もライブ中に「ありがとう」を言われるなんて
50代半ばで大病を患ったからなのか、事情は色々あるのだと思います。とにかく桑田さんのライブ中の低姿勢はアーティストとは別の人間的な魅力を感じることが出来ます。
ドアラ登場!

桑田さんに限らず、全国ツアーを開催するアーティストはいわゆる「地元ネタ」を歌や映像でメニューの中に入れてくるケースが多いです。
過去の桑田さんのツアーやサザンのツアーでもありました。
今回の桑田さんの地元ネタは曲でいうと
「OSAKA LADY BLUES」(公式HPより)
歌詞には名古屋だけでなく春日井(かすがい)や蒲郡(がまごおり)などという愛知県内のローカルな地名まで登場しました。
名古屋グルメも数多く登場しステージスクリーンの映像と歌詞は、2日間公演だけのためとは思えないくらいテクニカル&凝った演出で観客を楽しませてくれました。
そしてこの曲の最後に「やっぱり名古屋はドラゴンズ!」という歌詞と映像で締めくくったかと思ったら何と
「ドアラちゃん!」
がスタンド席から手を振って観覧しているではありませんか!
スポットライトを浴びたドアラに桑田さんもエールを送るような仕草を見せてくれてとってもお茶目でした。
映像と歌詞までは予想できましたが、まさか本物のドアラがスタンド席に現れるとは思っていませんでした。
最高の地元ネタ演出でした。
多彩なバンドメンバーとステージアレンジ

桑田さんの今回のバンドメンバーはコーラスを含めると10人位で構成されていました。
メンバーは桑田さんがソロ活動を始めた当初からのメンバーもいるような雰囲気でとてもフレンドリーな様子が伝わってきました。
メンバーのアーティストとしての楽器や声のスキルの素晴らしさは言うまでもありません。
それ以外にも途中のステージトークで桑田さんから
「このバンドメンバーは専門性や趣味についてとっても深い知識があるんです」
と紹介がありました。
その証拠が、ご本人への突然クイズ形式で披露されました。
愛知公演では
ギタリストへの昔の外国人バンドのメンバーの名前5人を全員答えてください、と
コーラスメンバーへの古い日本映画の脇役の俳優名を答えてください。
という質問でした。
お二人とも答えるまでに少し時間はかかりましたが、見事に正解でした。
アリさんには質問で出てくる言葉も答えも全く分かりませんでしたので、ここで書けるのはこの程度です。
それだけ魅力的なメンバーでのステージです。
もう一つの桑田さんのステージの特徴が数多くのダンサーの登場です。
ダンスといっても激しいパフォーマンスダンスではありませんが、桑田さん独特のちょっと色っぽいダンサーと桑田さんの絡みがとっても楽しいです。
色っぽいダンサーと桑田さんの絡みはサザンのライブでも同じです。今回は振り付け先生2名の紹介もあり、バンドメンバーだけでなくダンサーチームも含めてのステージの完成度は毎度の事ながら素晴らしいですし、今回も健在でした。
サザンと桑田佳祐の違い

サザンや最近の桑田さんの全国ツアーと今回のツアーの大きな違いは会場がアリーナであったこと。
サザンのライブ会場はほぼ100%ドームか野外のスタジアムなどです。
桑田さんも最近のツアーはほとんどがドームか同等クラス、収容人員で言えば数万人規模です。
桑田さんは今回のようなアリーナツアーもあるのが良いです。
会場にもよりますが、アリーナ会場では1万人前後ですので桑田さんの表情が見えるなどの臨場感や音響がアリーナの方が良いですね。
ドームはドームの良さもあります。
例えばここ数年のサザンのツアーでも採用されている腕時計型のLEDライトです。
今回は全員にプレゼントされました!
これです↓

プレゼントというのもコロナの影響でしょうか、これまでは出口で回収でした。
このLEDライトは曲に合わせて付いたり消えたり、色が変わったりして会場内の雰囲気が一気に盛り上がります。
この演出は人数が多くて300度ほどステージを囲むドームの方が映えますね。
今回は「ツアーオリジナルプレゼント」と称してこの腕時計ライト以外に紙チケット、マスクカバーの3点セットが全員に配布されました。
これです↓

その他サザンと桑田さんの違いは「桑田佳祐というひとりの男」が前面に出ています。
歌詞にしてもステージトークや振る舞いなど、サザンでのライブや活動はやはりメンバーの事を気遣ったり、「サザンの型」みたいなものを背負っている感じがします。
それはそれで良いのですが、アリーナで間近に桑田さんの表情が見ることができるし歌も最近は桑田佳祐としての活動の方がより桑田さんの魅力が出ている気がして個人的には好きです。
前回のアリーナツアーは2012年

今回のステージでも桑田さんが言っていましたが、前回のアリーナツアーは2012年でした。
そう、東日本大震災の翌年ということと桑田さんが大病から復帰して初めてのツアーでした。
桑田さんの全国ツアーとしては5年ぶりで色々な意味で象徴的な全国ツアーでした。
アリさんはもちろん行きました。
愛知(名古屋)公演でしたが今回と同じ12月でした。
曲の構成はスタートからノリノリの
「悲しい気持ち(JUST A MAIN LOVE)」で始まっています。
今回とは対照的です。
大声で歌う観客の姿や観客をあおるような桑田さんの振る舞いなど、今回から比べると9年前とはいえとっても昔のようです。
2012年以降はドームツアーでしたので今回のアリーナツアーは9年ぶりでした。
愛知の会場は2021年と同じでしたが当時は「名古屋レインボーホール」という名称でした。
この12月のライブも今回同様その年のアリさんの最後のライブでした。
2012年は5-6名のアーティストのライブに参加したと思いますが、師走に参加した桑田佳祐「now and forever」が年間の最高ステージでした。
そんなこともあり当時DVDを購入しました。
商品は2012年11月14、15日のさいたまスーパーアリーナの模様を収録していますが、基本的なステージ構成はどの会場も変わりません。

桑田さんはツアー中、公演によって2-3曲セットリストを変えることはあります。
約10年前の桑田佳祐さんのステージをぜひご覧いただきたいと思います。
今回のツアーとほぼ同じ曲数、全25曲2枚組DVDです。
今なら定価より安価で購入できます。
実際の商品の中身はこちら↓

今となっては懐かしい桑田さんのアリーナライブをお自宅の大画面でぜひ!

最後まで読んで頂きアリがとうございました
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