長野県北部の野尻湖畔にたたずむ「The Sauna」は全国のサウナーが憧れるフィンランドスタイルの自然派サウナ。利用者の多くは、1回2〜3時間のサウナ利用がメインです。
LAMP野尻湖という名称の宿泊棟には和室を中心に9部屋あり、泊まりながらサウナを楽しめるプランもあります。
サウナ小屋が点在する屋外に1日1組(2名)限定のプライベートサウナ付トレーラーハウスがあります。
その宿泊体験を詳細に記事にします。少し長いですが、写真や動画も数多く紹介しますので最後まで読んでいただけると嬉しいです。
サウナ専門店から銭湯サウナ、サウナ付きホテルまであらゆるタイプのサウナを何度も経験した50代サウナーのアリさんです。旅行業界30年以上勤務の私が独自目線でレポートします。
2022年8月の宿泊体験です。同行者は大学4年の息子、親子でサウナ旅です!

The Saunaのトレーラーハウスは1泊25,000円の価値あり!

トレーラーハウスとはタイヤが付いた小屋です。移動させることも出来る、簡易宿泊部屋とも言えます。
室内に水道はありますが、トイレは屋外を利用します。

名前は「Swallow」。ツバメは幸せの象徴でもあります。


体験したプランは、Swallowに宿泊する人だけが使えるプライベートサウナ利用(2時間)とディナー付です。

料金は8月平日で1人2万5千円(税込)でした。
サラリーマンの私にはプライベートサウナ付きとはいえ「ちょと高額だなあ」と感じました。でも約1ヶ月前に偶然見つけた空きでしたので思い切って予約!
チェックインの15:00〜チェックアウトの12:00までゆっくり滞在。
2万5千円の価値は十分あったと感じました。大自然に囲まれた21時間はまさにプライスレスなレベル。もう一度体験したくなった時間と空間です。
The Sauna トレーラーハウス2日間のスケジュール

21時間の滞在はこんな感じ。
- 15:00チェックイン
本館フロントにて説明を受けてスタッフがハウスまで案内してくれます。
- 16:00〜18:00プラーベートサウナを楽しむ
事前にスタッフが薪を焚べてサウナの準備をしてくれています。
2時間は短いかな、と思いましたが十分サウナを堪能できました。
- 19:00〜本館レストランにて、プランにセットされたディナー(コースメニュー9品)
夕食時間は予約時に選択できました。
サウナ上がりの休憩を考えるとちょうど良いスタート時間でした。
- 20:30〜Swallowのとなりでプライベートの焚き火 ワンドリンク付(アルコール可)
薪は2時間位もつ量があります。
火を消さないようにお守りしながら楽しみました。
宿泊棟1階で入浴が可能です。(23:00まで)
- 7:00〜9:00朝食
プランには付いていません。チェックイン時に聞かれるので私たちは付けました。
メニューはお粥の1種類のみ(800円税込)夕食と同じレストランで食べます。
- 9:00〜オプションでプライベートサウナを楽しむことも可能(事前予約要)
私たちはモーニングコーヒーをのんびり楽しんだり、散歩をして過ごしました。
- 12:00チェックアウト
プログラムされたメニューは「サウナ」と「ディナー」そして「焚き火」です。それ以外の時間は自由に過ごせます。
私は朝5時半頃に起床して湖畔を1時間ほどランニング。

朝食までの時間はゲストを迎えるためにサウナ小屋の薪くべをするスタッフさんと会話を楽しんだり、誰もいない静かな敷地内を散歩して過ごしました。


The Saunaのプライベートサウナは薪サウナ「ハルモニア」

ハーモニー(調和)のフィンランド語「ハルモニア(harmonia)」の名前がついているのがプライベートサウナです。
サウナにもタイヤが付いた可動式。


サウナの隣には水風呂とインフィニティチェア。水風呂は地下水を汲み上げていて飲めます。水温は15℃程度の体感でした。


チェアの頭付近には冷茶とオリジナル塩飴、サウナパックや虫除けスプレーも。至れり尽くせりです。


塀で囲まれたサウナエリアはプライベート感を盛り上げます。動画(12秒)でどうぞ。音にも注目!
サウナは薪ストーブ。サウナストーンもふんだんに積まれていてセルフローリュできます。


スタッフさんが

ローリュ掛けすぎると、室内が超熱くなるので注意してくださいね!
と教えてくれました。2人でちょうど良い広さです。

熱くなりすぎた時は扉を開けて熱気を逃しました。80℃位まで下がっても直ぐに100℃まで回復します。


2時間の間にスタッフが薪を補充してくれます。手間の掛かる薪サウナですが、煙突から出る煙と匂い、薪が弾ける「パチパチッ」という音は五感を刺激する気持ちの良さがあります。
薪ストーブのサウナは電気より熱が柔らかいのが特徴です。ローリュで十分な水分が発生し、扉を開閉するので空気も流れます。サウナの熱さが全く苦になりません。
野尻湖を水風呂代わりにすることも出来ます!

歩いて1-2分で湖畔に行けます。サウナで十分温まり、そのまま直行すれば思ったほど体温は下がりません。
私が行った日の湖の水温は18℃くらいとスタッフは言っていました。体感では数度高く感じました。


湖を水風呂にするなんて何とも贅沢な体験!野尻湖ダイブはプライベートサウナ以外の利用でも可能です。
The Saunaのトレーラーハウスは快適なのか?

超快適ではありません。トレーラーハウスですから。
Swallowの室内は全体で6畳くらい。縦長のスペースに土間部分と一段上がった4畳ほどの空間があります。

2人同時に長時間過ごすと窮窟さを感じるかもしれません。しかし、狭さに不満を持たないような工夫やサービスが考えられています。
流しが設置されていて洗顔や歯磨きには困りません。


備品は・エアコン・冷蔵庫・加湿器・プロジェクター(ネット番組視聴できます。TVは無し。)wifiは利用できます。
アメニティ類はフェイスタオル、ポンチョ、歯ブラシ、スキンケア用品、コーヒーセット、紅茶、そして冷蔵庫内にリンゴジュースとミネラルウォーターが無料提供されています。


寝具(マットレス)は主観ですが非常に心地良かったです。隣との隙間はほとんどありません。寝息やいびきが気になる人にはちょっと厳しいかもしれませんね。

トイレはハウスから30秒ほど離れた場所にあります。雨天時には傘が必要です。傘は備え付けがあります。
通常のホテルや旅館の部屋とは全く違います。
コースディナーは全9品で大満足!

お楽しみの一つにディナーがありました。
宿泊棟にあるレストランで食べます。このレストランは一般客にも開放されており、当日も地元の人らしきお客さんが夕食を楽しんでいました。


リザーブされたテーブルにはメニュー(お品書き)も準備されていました。

地元特産とうもろこしの冷製スープで始まり、最後の自家製アイスクリームまで全部で9品。メインの肉料理は「ラムチョップ」。ご飯はThe saunaのサウナ飯としても人気の「ラム麻婆ごはん」。






ピザは2種類からチョイス、私たちが選んだのはマルゲリータ。とろとろチーズが最高!
「食べる機会がないなあ」と思っていたので嬉しい1品が「ラム麻婆ごはん」。数種類の香辛料を使った結構な辛さでした。
どの料理も地元の食材を使いていねいに調理されたものばかり。スタッフさんは若いですがとても気持ちの良い受け答えをしてくれました。
バラエティ豊かなメニューは、味つけや見た目もクオリティの高さを感じました。ボリュームも大学生の息子でも十分に満足いくものでした。
宿泊代の明細で後から知りましたが1人4,500円(税込)のコースディナーです。
オリジナルソフトドリンクを別で注文しました。


食後の焚き火は癒しの時間

ディナーから部屋に戻ると「焚き火」の準備がすでにされていました。
ハウスの隣でプライベートキャンプファイヤーです。ワンドリンクのサービスも付いていてスタッフさんが運んできてくれます。

男2人のキャンプファイヤーとお酒はムードダダ下がり(笑)
持ち込んだ缶ビールも飲みながら22:00過ぎまで炎を眺めて癒されていました。
朝食はオプションでお粥を注文

プランには朝食は付いていません。チェックイン時にオプションで朝食を注文しました。メニューは一つ。「鶏だし玄米のみそがゆ(税込800円)」1種類です。
写真を撮り忘れてしまいましたm(_ _)m。

鶏のお出汁と味噌で味を整えたさっぱりとしたお粥です。鶏と味噌は信州産です。お酒を飲んだ翌朝の身体に優しく染み込むgoodな朝食でした。
モーニングコーヒーは豆挽きからセルフ

朝食後はハウス横で豆から挽いたコーヒータイム!手動のミルと炒ったコーヒー豆、ドリップ類が全て準備されています。


ここまでこだわったコーヒーセットが準備された宿泊施設は旅行業界で30年以上働いた私も初めての経験でした。
青空と森の緑を眺めながらのモーニングコーヒーは何とも贅沢な時間と空間です。

せっかくなので冷蔵庫に無料で準備されていたストレート果汁100%のリンゴジュースも外で飲みました。もちろん信州産りんごです。

モーニングサウナも対応可能

私はチョイスしませんでしたが、オプションでモーニングサウナも対応してくれます。
予約時に申し出れば問題ないですが、遅くても夕食後までに相談するのが良いと思います。
当日朝でも場合によっては対応できます。私がフロントで会話した時は準備まで1時間掛かるので朝の申し出だと9:30頃からのスタートになると言われました。
ハルモニアを朝も楽しみたい人には良いと思います。2時間で6,000円(税込、1名でも2名利用でも)です。
夏場は虫対策が必要

夏場のSwallow利用は虫が気になる人がいると思います。
私の息子は2ヶ所蚊に刺されました。室内には電子蚊取りが3台ありました。虫除けスプレーも準備してあります。


私は気になりませんでしたが森の中ですので虫は居ますね。レストランにも蚊取り線香が焚かれていました。
Swallowでの宿泊は半分キャンプだと思った方が良いかもしれません。どうしても虫がダメという人は冬の宿泊が良いと思います。
2名のスタッフに聞きましたが、2人とも夏場より冬を勧めていました。冬にしかできないことがあるのがその理由だそうです。
雪に埋もれますが、かまくらの中で外気浴をしたり、雪ダイブをしたり。外気はマイナスになり水風呂も野尻湖も半端ないけど、「いろんな意味でヤバいです!」って言っていました。
入浴は出来るの?

入浴は宿泊棟1階に浴室を利用できます。利用時間は9:00〜23:00(21:00〜22:00は清掃で不可)。
大浴場というほどの大きさではなくカラン3つ、浴槽は3−4人程度の大きさです(男性浴室)。ボディソープ、シャンプー、トリートメントは備え付けがあります。
シャワーが良い、という人にはswallowの直ぐ隣に男女別のシャワールームがあります。5人利用できる広さで開放感と清潔感は浴室より数段上です。


ボディソープ、シャンプー、トリートメント、化粧水の備え付けがあります。


まとめ:野尻湖The Sauna1泊25,000円のトレーラーハウスの価値

主観ですが、◎です。
雨でなければ出来るだけ室内で過ごす時間を少なくすることでハウスの狭さを感じることなく過ごすことができます。焚き火の準備やコーヒーセットなど工夫が凝らされています。
サウナは2人のためだけにスタッフが1時間前から準備してくれる薪ストーブサウナ。サウナのセッティングから水風呂、外気浴まで全てが完璧な環境です。
予定を詰め込まず15:00〜翌12:00までのんびり過ごす。2人だけの時間を楽しむ。そうすれば平日2万5千円(税込)の価値は十分あると感じました。
再び泊まってみたい、そう思わせるトレーラーハウスの宿泊プランです。
サウナグッズいろいろあります。
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